レコード芸術の新譜月評で・・・
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イタリア弦楽四重奏団エリーザ、インタビューその1
新入社員のYです。
先日ご紹介しましたエリーザSQの突撃インタビューの第一弾をご紹介します。
真摯に音楽と向き合っている部分と、気さくなイタリア人らしい部分とが垣間見えるインタビューだと思います。
(以下D(ドゥッチョ)、Gb(ガブリエレ)、F(ファブリッツィオ)、G(ジョバンニ)、Q(NAR社長)
Q1:エリーザの名前の由来は?
Gb:このメンバーではじめてのコンサートは、ルッカのポルタ・エリーザという歴史的な城門近くの
ホールでした。たいていカルテットは、有名な作曲家や都市の名前などをつけるものですよね。
でも私たちはもっと簡単につけてもいいんじゃないかと思ったんです。
私たち4人ともエリーザという姉妹がいたし(笑)
Q2:今回のレコーディングの感想は
G :ホールも素晴らしいし、もちろんスタッフも!
また今回はイタリアの作曲家の作品を録音できてとても満足しています。
ヴェルディの曲は難曲で、録音も数少ないもので。
Q3:エリーザのこれからめざすところは?
F :イタリアでは、弦楽四重奏団は、仕事のマーケットという点では大変厳しいです。
私たちはずっと続けて行きたいんですけどね(笑)たぶん日本も同じ状況だと思いますが。
D :ドイツ、オーストリアなどはカルテット等の室内楽の伝統がありますから、
ファンも多いし、別だと思います。
イタリアでは、クラッシックといえば、まずオペラがあり、その次にシンフォニーという感じなので、
室内楽は特別なものなのです。その点、日本人は何にでも興味を持っているように思えます。
ドイツなどは国が室内楽を金銭面だけでなく教育等さまざまな形でサポートしています。
イタリアはそのような伝統がないので、財政的にも厳しいし、カルテットを続けるには
情熱と意志が必要です。ですから、今回このような形でレコーディングできてとても幸せです。
Q4:マリオ・ブルネッロも同じことを言っていましたよ。
D :マリオは一緒に演奏、録音しているし、素晴らしいチェリストで友人です。
イタリアでは室内楽に有名なソリストをいれることが多々あります。
高名なソリストがカルテットや室内楽を作るということの方が多い位です。
我々は珍しいケースです。ソリストはソリストですしね…
F :ここにブルネッロがきたら彼は大変で疲れるよ(笑)
Q5:これからまだ知られていない曲などを発掘したりするつもりですか?
D :やはりドイツ系の作曲家の弦楽四重奏曲の作品は素晴らしいものが多いので、
もちろんそちらも演奏していくつもりです。でもレスピーギ、ボッテシーニ、
ボッケリーニなどはもちろん演奏していきます。
ガブリエレはストロッパ(マルコ)も好きだけどね(笑)
F :ストロッパはイタリアの現代作曲家です。
Q6:日本には何度も来ているそうですが、印象は毎回違いますか?
Gb:時期というより、場所によって全く印象が違います。例えば北海道は東京とは別世界ですよ!
Q7:イタリアと日本は似てますか?
D :似てますね。日本にはアルプスないけど。
Q8:日本にもありますよ!
Gb:それは富士山でしょ。
Gb:日本人は初対面ですととても礼儀正しいのですが、打ち解けてくるとイタリア人のようですね。
D :NAR社長も昨日はとてもプロフェッショナルな感じで厳しそうですが、今日はちょっと違う…
Q9:今日はプロフェッショナルじゃないんだ!(笑)
D :前に怖そうな調律の人が、お酒を飲んだら道化師のように豹変してびっくりしたこともある。
Q10:もしも音楽家になっていなかったら、何になっていましたか?
Gb :潜水夫!小さい頃は、靴の匂いが好きだったので、靴屋になりたかった。
F :父が家具職人だったので、後を継いでました。
D :柔道の選手とか。講道館にも行ったことがあるんですよ。
Q11:日本の皆さんにメッセージを下さい。
D :ヴェルディの弦楽四重奏曲を勉強するのはやめましょう(笑)
Gb :ヴェルディのこの曲は長い間日の目をみず、重要な曲なんですけどね。でも本当に難しいので…
Q12:心配しないで、私は編集が得意なんですよ!
D :あなたは私たちの最後の望みです!
F :後光がさしてます!
第2弾もお楽しみに!
優秀録音盤
社長です。今回は、プチ自慢?です。音楽之友出版の老舗ステレオ専門誌「ステレオ」の今月発売の11月号のなかで優秀録音盤紹介のコーナーがあるのだけれど、なんとその筆頭に弊社発売の漆原&練木の演奏によるベートーウ゛ェンのソナタ集が選ばれておりました。今までにも自分の作品が選ばれた事は何度かあるのだけど、自信のある作品が評価を得られるのは嬉しいし、評論家の斎藤宏嗣氏にはメジャーメーカーとのお付き合いが多々あるであろうなかで、そのコーナーの筆頭に据えて戴いた事には感謝です。演奏内容に負けない音づくりが出来たものとしてスタッフ一同の士気も盛り上ります。さて、昨日はピアニスト安田正昭氏のニューアルバムの収録でした。場所は安田さんのホームグランドとでも言うべき武蔵野市民文化会館です。今回はメシアンではなく、ご本人選出の名曲集といった感じですが、「ペトルーシュカ」や「喜びの島」が入っているところなどは安田さんらしく親しみ易さの中にもキラリと輝く作品集になるなぁ、と思いました。ファン待望のアルバム!と言った感じです。2月の東京文化でのリサイタルに合わせて発売する予定なので、是非会場へお運び頂いてCDもお求め頂きたいなぁ、と思います。
平川中吹奏楽部定期演奏会
大学時代の友人が指導する千葉県袖ケ浦市立平川中学校吹奏楽部第7回定期演奏会のDVD制作のための収録に行ってまいりました。部員はなんと22人。これで君津市民文化ホールの大ホールで2時間ほどの演奏会をやってのけたのです。1曲演奏するだけのコンクールでさえままならない学校が多いのに、この事はなかなかすごい事と思います。すごいのは演奏の事だけではありません。もちろん先生や生徒が一生懸命で演奏レベルもある程度じゃなきゃ出来やしないのだけれど、わたしが嬉しく思ったのは、父兄の方々や学校のバックアップがすばらしいのです。これらのサポートが無ければ校外で演奏会をやるなどありえません。生徒たちがその事に感謝しながら全力を注いでいる姿は気持ちの良いもので、素直に感動しました。指導者として友人は幸せそうです。そんな友人の手伝いが出来る私も幸せなことだなぁ、と思うのです。
さて、今日は弊社のスタッフは皆それぞれに忙しく、録音の現場がもう1ヶ所と池袋のヤマハで弊社発売の漆原啓子(Vn)&練木繁夫(pf)両氏のCDインストアイベントがありました。どうやらそちらも盛況のうちに終了したとの報告がありました。皆様、感謝です。
名言?
新入社員のYです。
9月1日にはじまった、今年下半期の目玉プロジェクトの一つ、亀渕友香&VOJAニューアルバムが、先週ようやくTDとマスタリングが終了し完成しました。
ロスのマスタリングエンジニアの巨匠バーニー・グランドマン氏は、かつて日本での講演の際こんな言葉を残しています。
「マスタリングは音楽制作行程の最終段階であり、CD製造行程の最初の段階である」と。
もちろん全ての作業が大切なのは当然なんですが、そのCDが最高のモノに仕上がるかどうかはマスタリング次第といっても過言ではないくらい、最も気を使わなくてはならない最終作業がマスタリングです。
話は変わりますが、先日の連休最終日、とある高校の吹奏楽部の定期演奏会のビデオ収録の音声を担当しました。
演奏会本番中に紹介された顧問の先生の部員達への言葉が印象深いものだったので紹介しておきます。
「大変」とは「大きく」「変わる」チャンスなんだ・・・と
なかなか良い言葉だと思いませんか?
録音終了!
先日の日曜日に亀渕友香&VOJAのニューアルバムのレコーディングが全て終了しました。
最後の録音は、VOJAの事務所内のスタジオに録音機材を持ち込み、アカペラ曲を1曲収録しました。
亀渕さん、那須さん、吉澤さん、VOJAの皆さん、大変お疲れ様でした。
後はTDとマスタリングを残すのみ。11月の発売に向けて、最後のシェイプアップ作業です。
完成したら、是非皆さん聞いて下さいネ
録音終了後の記念撮影のショット
イタリア弦楽カルテット、エリーザ
先週、エリーザ弦楽四重奏団のセッション録音をやりました。エリーザは主にフィレンツェを拠点に活動している若手カルテットです→http://www.quartettoelisa.com
メンバーは真面目で柔道の有段者でもある1stVnのドゥッチョ・ベルッフィさん、来日中のスカラ座のメンバーでもあり、忍者好き(休憩時間には「服部半蔵!」を連発していました(笑))、鮨好きの2ndVnのガブリエレ・ベッルさん、家具職人の家に生まれたそうですが、見た感じそのままのビオラのファブリツィオ・メルリーニさん、話し方やしぐさが個性的な、知的で話し好きのチェロのジョバンニ・リッピさんです。
イメージどうりのイタリア人特有の派手さと礼儀正しさを持ち合わせた彼らとのセッションは、非常に楽しいものになりました。プログラムは全てオペラでは有名なイタリア人作曲家のものですが、日本では演奏される機会が少ないので、是非とも、このCDを聴いて頂きたいと思いました。
セッション終了後、彼らにちょっとしたインタビューをしました。来週位には内容を公開出来そうですが、彼らの曲に対する思い等も述べられているのでお楽しみに。
それから、今回はセッション中の写真も少し公開しちゃいます。
今回のマイクセッティングはこんな感じ
モニタールームの様子。左下に移っているのが私
プレイバックを聞いている様子
録音中は厳しい表情の彼らも、仕事を離れれば陽気なイタリアンです(昼食のお寿司を堪能)
社長です
瑤子先生が亡くなられて10年目の今年に音楽界に多大な貢献をして下さったことへの敬意と感謝を込めて、活動のほんの一辺ですがCDにしました。
このCDの聴き所は、何と言っても作曲家と演奏家の極めて理想的で良好な関係が演奏から読み取れることにあります。前衛的な曲であるにもかかわらず、聴いていると思わず顔が緩んでいる自分に気付くはずです。
曲を発表することが嬉しい、演奏することがたのしい、そんな、根本的で確信的な内容の伝わってくる演奏会を時を越えて楽しんで頂きたいです。
先週はイズミホールでトロンボーンカルテットを録ってきました。
大阪の皆さんは明るくて、会話は漫才のようです。「ハイブリットⅠ」の続編ですが、前回とはちょっと違った音で録れているのでファンの方は乞うご期待!
ゴスペルの大御所、亀淵友香さんのアルバムも佳境に入りました。スタジオも楽しいなぁ。
友香さんの唄、なかなか「ちょちょぎれ」ますよ。
来月、もうちょっと詳しく書こうと思います。
そして、いよいよ漆原啓子&練木繁夫のベートヴェンのVnソナタ集の第一弾。3番4番5番です。
各界を代表する2人が脂の乗った大人の演奏を聴かせてくれています。特に4番は私のお気に入りです。
10月13日の練木さんのリサイタルが楽しみです。
来週はイタリアの弦楽四重奏団「エリーザ」とのセッションです。内容は大好きなイタリアプログラムなので凄くたのしみです。